こんばんは、工房長です。
自宅に卓上旋盤が導入され、少しずつ扱いにも慣れてきて出来ることも増えてきました。
まず、響木箱の新型が完成しました。
木製のエンドピン受けを作って埋め込むことで、従来型の問題点であった安定性と耐久性を大幅に改善しました。
此度のブランド化に向けて試行錯誤を重ねた結果、紫檀(ローズウッド)材での製作となりました。
先方との打ち合わせもだいぶ進んできて、チラシも完成しました。(解禁はもう少し後になりますが)
あとは、まとまった数を作って先方に納品です。
それに伴い、響木箱の値段が跳ね上がり、バリエーションも一時的にグラナディラ(M/Lサイズ)のみとなってしまうのは非常に残念ですが、特注という形では受け付けているのでご興味のある方は是非ご相談ください!
話は変わり本題です。
タイトルの「新製品」について。
既にTwitterでは結構発信していますが、エンドピンを自作販売する事に致しました。
響木箱をご使用して頂くにあたって、先端の尖ったエンドピンを使用する方がより高い効果を得られるのですが、純正品しか持っていないという方が少なくありません。( ´ ᐞ ` )...カナシイ
かといって、市販のエンドピンはかなり高価。
ならば、いっそ自分で作ってしまえばコストは抑えられる。
...というわけで、自分で作ることにしました。
材料は、スタンダード且つ比較的入手・加工のしやすい真鍮丸棒。
これだけでも、先端を尖らせれば十分なのですが、それだけだと少しつまらないので、前々からの野望を実現させました。
...そうです。
先端を木製にするのです!!
いつかやりたいと思っていました。
最初に考えたのは、先端の木製ピンだけを作って、金属の丸棒に嵌め込めばお手軽エンドピンになるというアダプターという案でした。
しかし、簡単な加工で固定する方法がいまいち思い浮かばなかったので、普通にエンドピンとして作ることにしました。
肝心の音色はというと、響木箱との相性が抜群でした。
エンドピン
・真鍮製、先尖り(ただ削っただけ)
・真鍮製、先端木製ピン
・カーボン製、先端真鍮ピン(市販品)
床
・木の板(黒檀)
・響木箱(グラナディラ、新型)
上記の中の様々な組み合わせで吹き比べたところ、さきより吹きやすくてより滑らかに吹けたのは真鍮木製ピン+響木箱でした。
パワーを求めるならば真鍮先尖り+響木箱の方が良かったのですが、少々音が暴れてしまう印象でした。
で、肝心のお値段ですが...
軸と先端は別料金で、長さは5cm単位(最短30cm/最長100cm)のオーダー制にします。
・軸部分(真鍮):(400円/5cm)
※既に響木箱を持っている方は(250円/5cm)に致します。
・先端(木製):軸料金+3,000円
※木製ピンをつけない場合も、先端は尖らせます。
・ゴムキャップ付き
例)
60cm先端木製ピン
(400×12)+3,000=7,800円
35cm先端木製ピン(響木箱所持)
(250×7)+3,000=4,750円
立奏用のエンドピンでも8,000円弱に抑えました。
この間、ショート管バスクラの立奏用として75cmのエンドピンのオーダーを頂きました。
市販品とほぼ同じ長さの、35cm(座奏用)と60cm(立奏用)は、数本在庫を持っておこうと思います。
木製ピン、とても良いですよ( ͡° ͜ʖ ͡° )
それではm(_ _)m